株の配当金の仕組みについてあなたはどの程度知っていますか?株はハードルが高いイメージがありますが、意外と簡単に始めることができます。

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株式投資、と聞くと、少しハードルが高いものと感じてしまう人も少なくないと思います。
分析するのに、ものすごい知識がいりそう。ずっとチャートを眺めていないといけない。
うまく取引しないと破産してしまう。そんなイメージで手が出しにくいかもしれません。

それから、楽してお金を儲けるなんて、良くないことだ、という意見も、もしかしたらあるかもしれません。
しかし、株式投資というのは、資本主義社会の本質を現したような投資であり、その儲けは決してあぶく銭ではありません。

それに、デイトレードをするならば兎に角、配当金や優待券といった儲け方をするのであれば、利回りを考慮して投資しておけば、ずっとチャートを気にする必要などありません。
株がハイリスク・ハイリターンだという先入観は後で詳しく述べますが、「キャピタルゲイン」という考え方ばかりに重点を置いてるのではないでしょうか?
この記事では株式の基本を解説しながら、儲け方の中で最も本質的な「インカムゲイン」である、配当金について解説していきます。

株でお金を儲けるには

株でお金を儲ける方法には大きく分けて、3通りの方法があります。
1.配当金を受け取る、2.株主優待を受け取る、3.買った値段よりも高い値段で売却する。
この3通りです。
大きくカテゴライズすると、1と2をグルーピングでき、3と比較することができます。

何が違うかというと、3の場合のみ、儲けるために積極的に買ったり、売ったりといったことを繰り返す必要があるのに対し、配当や株主優待というのは、株を持っているだけで、もらえるものです。
前者のような儲けをインカムゲイン、後者をキャピタルゲインと呼びます。

キャピタルゲインというのは、株や不動産といった資産を持ち、その価値が上昇することで、利益を得ることを指します。
例えばですが、2000万円で買った不動産を2400万円で売った場合、差額の400万円が「キャピタルゲイン」となります。

逆に、損失がでた場合は「キャピタルロス」といいます。
1回で大きな利益を出すことができる可能性が高い代わりに、売買のタイミングを考えなければいけませんし、大きな損失を出すリスクも負います。
株式のハイリスク、ハイリターンなイメージというのは、このキャピタルゲインに起因するものではないでしょうか?インカムゲインというのは、その資産を手放さずに持っておくことで、継続的に得られる利益のことを言います。

株式の場合は、配当金や、株主優待。不動産であれば、家賃がこれに該当します。
もちろん、まったく放置、というわけにはいかないですが、キャピタルゲインを狙うのに比べ、それほど血眼になってチャンスをうかがわなくても、ある程度置いておくだけで、大きくはなくとも、継続的な利益が出るものとなります。

インカムゲインの考え方

このインカムゲインの考え方において、重要となってくるのが、利回りという概念です。
どの程度の額の投資に対して、どの程度のリターンを得ることができるのか、という利率の算出です。
これから詳しく解説する配当金を考えるのであれば、配当利回り。

優待を得ることを優先するのであれば、得られる優待を金額に換算して、優待利回り、といったものを算出します。
それから、不動産なんかだと表面利回り、実質利回りといった考え方が出てきます。

インカムゲインを重視するのあれば、とにかく、「利回り」という考え方を重要視しなければなりません。
キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらが良い、悪いといったことではありません。
投資を始める本人が、どれだけ資産を使えるか、どれだけ時間を使えるか、どれだけの損失に耐えられるか、そういった状況によっても何を重視するかは変わってきます。
ただ、株の儲け方は3つあり、そのうちの2つは、配当金と株主優待は利回りを重視する、インカムゲインの考え方が重要。

最後の1つが資産価値の上下動や売買のタイミングを重視する、キャピタルゲインの考え方が重要である、ということを念頭に置いて、進めていきましょう。
この記事では、インカムゲインの中でも、現金でリターンが得られるため、考えやすい配当金を中心に解説していきます。

株の配当金とは

配当金とは、端的に言うと、会社が出した利益の一部です。
それを会社のオーナーとしてもらうのが株式投資の基本中の基本です。

株を買う、というのはその会社のオーナーになることです。
日本一の自動車メーカーでも、カリスマ経営者が運営する通信会社でも、その株を1株でも所有した時点で、あなたは会社のオーナーとなります。
もちろん、その会社を意のままに操れるということではありません。

厳密にいうと、会社の所有権を分割したものが株です。
そして、自分が持っている比率分だけのオーナー権を持つことができる、ということですね。
資本主義の根本的な考え方において、会社というのは社長のものでもなく、お客様のものでもなく、ましてや従業員のものでもなく、株主のものです。
その会社が活動して出した利益をオーナーである株主たちがその所有する比率に応じて分配するんです。

厳密にはすべての利益を分配するとは限らないのですが、基本的な考え方としてはこういったものになります。
まとめると、オーナー権の一部を持っている会社が利益を出し続けている限り、その一部を配当金として受け取ることができるのです。

こういったインカムゲインを得続けるのが、基本的な戦術となります。
ここで、少し視点を変えてみましょう。

投資家の視点から見るのも大切

投資家の視点から見ると、株を買うというのはその会社の所有権の一部を得ることとなりますが、会社から見ると、株を買ってもらった分だけ、事業に使えるお金が集まることになります。
そのお金を使って、人を雇ったり、新しい機械を買ったり、そういった投資を行って事業を拡大し、世の中に対してより大きな価値を生み出していくことができるようになります。

そして、会社の利益というのは、会社が世の中に対して提供した価値の対価として受け取っているものになります。
それをオーナーが投資したリターンとして受け取るのです。

そう考えてみると、株式投資というのは、世の中に価値を提供できると思う会社や、自分が応援したい会社に投資を行い、会社がそれを原資に世の中をよくする活動をし、狙い通り世の中に価値を提供できたら、対価として利益を受け取り、出資した株主の懐も暖かくなる、という好循環が生み出されるものなのです。

そう考えてみると、投資の儲けが、楽して出したものだとか、あぶく銭だとかいう考え方が、少し視野の狭い考え方なのではないかということに気づいてくると思います。
どうしても短期のキャピタルゲインだけを重視したトレードを意識してしまうと、そういった認識をしがちかもしれませんが、それは株の一側面にすぎません。

もちろん、キャピタルゲインのすべてが短期のトレードというわけではなく、将来的に大きく成長すると思う会社の株を買っておき、思惑通り成長して株価が大きく上がったときに売却する。
そうして得るキャピタルゲインは、株の本質に即したものであるといえるでしょう。
しかし、所有しているオーナー権から着実にインカムゲインを取り続けることの方が、より、元々の理念に即したものであるといえると考えます。

配当金の利回りについて知ろう

さて、インカムゲインを得るのに重要な考え方が利回り、だと説明しました。
配当金における、利回りの考え方はどのようなものなのかを解説していきます。
実は、非常に単純です。

どの株を買うかを選ぶ際に、その値段と、1株当たりの配当金がいくらか、というのは簡単に調べることができます。
そして、その配当金を得るための必要な値段がいくらかを算出することで、株式投資のインカムゲインたる、配当利回りを出すことができます。

例えば、1株あたり1円の配当金が出る株が100円で売っていたとします。
このとき、配当利回りは1%であるという計算結果が得られますね。
1株あたり、2円の配当金が出るものが、同じ値段だったらどうでしょう?この時の利回りは2%となります。

同じ100円で買えるのであれば、単純に考えれば、1株当たりの配当金が大きいものを買っていったほうがよい利回り、大きなインカムゲインを得ることができますね。
こういった比率を考えて利益を得ていくことが配当金重視の投資においては必要となってきます。

好きな会社や応援したい会社に投資をする、そういった考え方も、とても重要なのですが、インカムゲインを狙って投資を行う、ということであれば、用意できる原資に対して少しでも大きな利回りを期待できるものを探して、そこに投資を行っていくという考え方が重要となってきます。
少しでも大きな配当を出す高配当の銘柄を、少しでも安く買う。

そう言った意味では「お買い得」な銘柄を探すという点においては、キャピタルゲインを狙うにしても、インカムゲインを狙うにしてもスタートは同じかもしれません。
ただ、キャピタルゲインを狙うのであれば、より重要なのはその株価がどこまで上昇するかといった視点。

インカムゲインを狙うんであれば、どれだけの利回りを出せるかや、その利回りをしっかりと維持し続けられるかという点を考慮する必要が出てきます。
さて、この利回りですが、もちろん、利率が高いものを狙っていくことが、基本戦術になります。

ただ、一つ注意しなければならない考え方があります。
それは、株価が下がれば利回りは上がるということです。

例えば1株1円の配当を出す銘柄が100円から50円に下がれば、利回りは2%に上がりますね。
ある銘柄の利回りがとてつもなく高い場合、もしかしたら、その会社はとてつもなく業績が悪く、その結果が株価に反映されてしまっているのかもしれません。
となってくると、もしかしたらその会社は赤字になり、現在出ている配当が出せなくなるどころか、倒産して株が紙切れになってしまうかもしれません。

配当金重視の考え方では、キャピタルゲインはあまり気にしない、といったところで、持っていては紙切れになってしまうような株は売却するしかありません。
慌てて手放したときには、きっとその買値との差額は「キャピタルゲイン」ではなく「ロス」の方になるでしょう。

落ち目の会社に投資をしてはいけないのは、インカムゲイン、キャピタルゲインどちらを取るにしても重要な視点です。
利回りは大事ですが、それだけを見ていてもいけないものです。

配当金はいつもらえるの?

配当金を得るためにしなければならないこと、というのは実はほとんどありません。
株を買っておいて、その会社が「配当金を出します」と決めている日が、年に1回か2回あるのですが、その段階まで、持っている株を売却しないで、そのまま放っておけばよいのです。

そうすることであなたが会社のオーナーとして、その利益を配当金として得られる権利を確定することができます。
その日というのは、会社によってまちまちです。

3月と9月が多くなりがちですが、そうしなければならないルールがあるわけではありません。
ちなみにそれぞれの会社が、いつをその日に設定しているかは、調べれば簡単にわかるものですから、配当金を出す日に近いものを買っておいて、配当金を受け取ったら売ってしまうという手法をとれば、インカムゲインを得た
後にキャピタルゲインを得られて、二重に儲けられるのではないか、などということが思いつくかもしれません。

しかし、面白いもので、みんながそうやって買うことによって、配当金を得た直後に売却しても、その値段は大体、インカムゲインとして得られたのと、同額くらいのキャピタルロスが出る程度まで落ちるといわれています。
とはいえ、その配当金の権利に向けて買いが集まりやすいのは事実なので、みんなが目をつける少し前から買っておいて、配当金を受け取れるタイミングの直前で売りぬくことでキャピタルゲインを得るような投資家も実在します。
インカムゲイン、キャピタルゲイン、どちらを狙うにしても、そういったイベントごとというのは一つの節目になるのかもしれませんね。

受取まとめ

簡単に纏めます。
投資の儲け方にはキャピタルゲインとインカムゲインという考え方がありました。
株で儲ける手法は3つあり、配当金、優待券と、売買益の3つです。
うち、前の二つは、株を所有していることによって得られるインカムゲインであり、後者は、株を売却することで初めて利益を得ることができる、キャピタルゲインです。

念のため言っておくと、これらは二者択一ではなく、インカムゲインを得ながら、キャピタルゲインを得ることも勿論可能です。
高い利回りを出しているということは成長していることとイコールではありませんが、相関性はあります。

しかし、自分がインカムゲインを重視するのか、それともキャピタルゲインを重視するのかで、購入すべき銘柄や、売買のタイミングが変わってきます。
自分がどちらを重視する投資をするのかを明確にして、スタートするべきです。

キャピタルゲインを狙うのであれば、その株のポテンシャルに目を付け、いかに良いタイミングで売りぬくかが重要。
インカムゲインを狙うのであれば、利回りの良さを注視しつつ、継続的に利益を出し続けられる銘柄を探すことが重要となってきます。

利回りがあまりに良すぎる株はもしかしたら、落ち目の株かもしれないことも解説しました。
会社が倒産すればキャピタルゲインもインカムゲインもありません。
そう言った本質を理解しながら、自分の投資スタイルを確立していくことが、安定的に収益を上げられる近道となります。

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